
ビカクシダを買ったんだけど、どうやって育てたらいいんだろう?
こんなお悩みを持つあなたのために私は生まれたといっても過言ではない!
ということで、今回は実際にビカクシダを育てている筆者が、ビカクシダの育て方を年間スケジュールで解説していきます。
「そもそも水やりってどうやるのが正しいの?」「肥料ってどうやってあげるの?」とった疑問にもお答えしていくので、ビカクシダをこれから育てたい方はぜひ最後までお付き合いください。



このサイト(みどりのグリーン)は100株以上の植物と暮らす夫婦(デザイナー妻とライターの夫)が運営しています。
記事内の写真も我が家で撮影したものなので、あわせてお楽しみください!
ビカクシダのお世話の種類


この記事では「4月に必要なお世話は水やりと肥料です」みたいな年間スケジュールを書くのが目的です。
でも、「そもそもちゃんとした水やりの方法がわからない」とか「肥料って何をどうやってあげたらいいの?」みたいな人も多いと思います。



私も昔はそうでした…。
なので、スケジュールの前にビカクシダのお世話の種類とやり方をなるべく簡単に解説していきます!
- 水やり
- 葉水
- 肥料・活力剤
- 板付
- 水苔の継ぎ足し
- 子株取り
水やり
ビカクシダの水やり方法は大きく分けて下記の2種類があります。
- シャワーなどで水をかける
- バケツなどに水をためて浸ける



後者は「ドボン」とも呼ばれます。
それぞれのメリット・デメリットも知っておきましょう。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
シャワー | 病気が伝染しない | 染み込むまで水をかけ続けるのが面倒 |
ドボン | 水が染み込むまで放置できるので楽 | 水を介して病気が伝染る可能性がある |
楽さ優先の人はドボンでもOKですが、ドボンをすると褐斑細菌病などが伝染る可能性があるので、個人的にはシャワー方式をおすすめします。



褐斑細菌病とは、下のような黒い斑点ができる植物の病気です。


葉水
葉水は霧吹きでビカクシダを濡らすお世話方法です。



成長点周りは重点的に濡らしましょう!
葉水には、
- 乾燥を防ぐ
- 葉っぱの汚れを落として光合成を促進
- 植物を冷やして葉焼けを防ぐ
などの効果があります。
別に葉水をしなくても育てることはできますが、健康的にビカクシダを育てたいならやっておいて損はありません。
いちいち霧吹きをプッシュするのが面倒な場合は電動の霧吹きがおすすめです。



我が家では電動霧吹きを使うようになってから、人生が変わるレベルで葉水が楽になりました。


下記の記事で詳しくレビューしているので、あわせてどうぞ!


肥料・活力剤
ビカクシダは定期的に肥料や活力剤を与えることで、健康的に育ってくれます。
肥料と活力剤の違いは下記です。
- 肥料:窒素、リン酸、カリウムが規定量以上含まれている
- 活力剤:窒素、リン酸、カリウムが規定量以下で他の栄養素が豊富に含まれている



「肥料」はご飯で、「活力剤」はサプリメントみたいな感じです!
ちなみにビカクシダに肥料をあげる方法は大きく分けて2つあります。
- 液体肥料を与える
- 肥料入れに固形肥料を入れる
液体肥料は規定倍率に薄めて水やりの要領で与えます。



我が家ではハイポネックスをよく使います。


固形肥料を使う場合は、肥料入れなどを用意して刺してあげましょう。



水やりをするたびにじんわり溶けて効いていきます。


詳しいやり方やおすすめの肥料は下の記事でも詳しく解説しているので、あわせてどうぞ!


板付
ビカクシダは鉢植えだけでなく、下の写真のように板付にして飾る場合が多いです。





長くなってしまうので、詳しいやり方は下の記事をお読みください。


水苔の継ぎ足し
当たり前ですがビカクシダは成長すると大きくなるので、定期的に水苔を継ぎ足す必要があります。
やり方は非常にシンプル。
ビカクシダを板から外して、下に新しい水苔を敷き、また板に付けるだけです。





ついでに板を交換してもOK!
子株取り
ビカクシダは長く育てていると子株を出す種類があります。




そのまま育ててもOKなんですが、株が増えるとその分栄養を奪い合ってしまい生育が悪くなる場合も。
なので、定期的に子株を取ってあげましょう。
- カッターやナイフで子株部分を切り抜く
- 根っこごと子株を外す
- しばらくすると貯水葉が伸びて穴を覆い隠す



取った子株を板付すれば別個体として増やすこともできます!
ビカクシダの年間お世話スケジュール





ということで、ビカクシダのお世話ざっくり年間スケジュールをご覧ください。
- 水やり:水苔がしっかり乾いてからたっぷりと。
- 肥料:与えない。
- 葉水:やらない。
なし
- 水やり:4月までは水苔がしっかり乾いてから。4月以降は気温の上昇に合わせて、乾き切る前に水やりをする。
- 肥料:成長してきた株には液肥を規定倍率で与える。固形肥料は月1回程度。
- 葉水:できれば毎日やる。
- 板付
- 水苔の継ぎ足し
- 子株取り
- 水やり:水苔の奥が乾き切る前にたっぷりと。
- 肥料:与えない。
- 葉水:できれば毎日やる。
なし
- 水やり:4月までは水苔がしっかり乾いてから。4月以降は気温の上昇に合わせて、乾き切る前に水やりをする。
- 肥料:成長してきた株には液肥を規定倍率で与える。固形肥料は月1回程度。
- 葉水:できれば毎日やる。
- 板付
- 水苔の継ぎ足し
- 子株取り
- 水やり:水苔がしっかり乾いてからたっぷりと
- 肥料:与えない
- 葉水:やらない
なし
【注意!】ビカクシダの種類や置き場所によって調整しましょう


先程のスケジュールの注意点ですが、ビカクシダの種類や置き場所によって微調整が必要です。



例えば以下のような感じです!
- 寒さに強い品種→早く成長が始まるので、2月中旬~下旬ごろから薄い液肥を与えてもOK
- 1年中15℃~25℃をキープできる→ずっと生育期のお世話でOK
考え方としては、寒さに強い品種なら10℃~30℃、寒さに弱い品種なら15℃~30℃くらいが生育範囲なので、その範囲内なら生育期のお世話をします。
ちなみに手に入れやすいビカクシダの耐寒性の目安は以下の通りです。
耐寒性 | |
---|---|
ビフルカツム | めちゃ強い |
ネザーランド | めちゃ強い |
ヴィーチー | 強い |
ウィリンキー | やや弱い |
スパーバム | 強い |
グランデ | 弱い |
リドレイ | 弱い |
ステマリア | 弱い |
エレファントティス | やや弱い |
アルシコルネ | やや強い |
コロナリウム | 弱い |
ヒリー | 弱い |
ウィリンキー | やや弱い |
マダガスカリエンセ | 弱い |
寒い場合は肥料は控え、乾かし気味に管理してあげましょう。
逆に30℃を超えるような場合も肥料は控えますが、葉水や水やりはしっかりしてあげてください。



寒さに弱い品種は10~5℃、寒さに強い品種でも5~0℃くらいで枯れる可能性が出てくるので注意してください。
楽しいグリーンライフをお送りください!


ということで、この記事ではビカクシダの年間お世話スケジュールを解説してきました。
下記の記事でビカクシダについての基礎知識を詳しく解説しているので、あわせてチェックしてみてください。


今回は以上となります。



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