「世の中には2種類の人間がいる。多肉植物を育てている人間と、そうではない人間だ」
多肉植物を育てていない側の皆さんこんにちは。私は育てている側の人間です。
いや、別に多肉植物を育てていないのが悪いことだとは全く思っていないんですよ。
ただね、こんなに魅力的なものを知らないというのはかなり勿体ないことだと私は確信しています。
多肉植物の魅力を知った上で育てないという選択をするのなら、それはその人の勝手ですが、そもそも知らないのは勿体なすぎる。
フランス旅行でマクドナルドだけ食べて帰ってくるくらい勿体ない。
ということで、この記事では自宅で50株以上の多肉植物を育てている私が(さっき数えてみて多すぎて自分で驚いた)、多肉植物の魅力を解説していきます!
ちなみに、自宅で育てている多肉植物棚の写真がこちら。
ということで早速やっていきましょう!

このサイト(みどりのグリーン)は100株以上の植物と暮らす夫婦(デザイナー妻とライターの夫)が運営しています。
記事内の写真も我が家で撮影したものなので、あわせてお楽しみください!
多肉植物とは?





「そもそも多肉植物って何?」という人もいると思うので、解説していきます!
多肉植物とは、その名の通り肉厚な葉っぱが特徴的な植物の総称です。
多くが砂漠などの乾燥する地域に自生していて、葉や根にたっぷりと水分を溜め込むことで乾燥の中を生き抜いています。
日本で有名なものだと、「アロエ」などが多肉植物です。



なぜおばあちゃんは滅多にしない火傷のためにアロエを育てがちなのか。
日本の七不思議の一つです。
ちなみに、「茎や葉が肉厚で水を蓄えている」という特徴はサボテンにも当てはまりますが、一般的にはサボテンと多肉植物は分けて呼ばれることが多いです。
一応違いも説明しておきます。
- サボテン:「刺座」という器官がある
- 多肉植物:「刺座」が器官ない



「刺座」というのは、サボテンのトゲの付け根にある細かい綿毛のような器官です!


トゲがないサボテンがいたり、トゲが生えている多肉植物もいるので結構ややこしいんですよね。
慣れてくると、見れば大体どっちか分かるようになるので、最初は覚えなくてもOKです。
多肉植物の魅力


ということで、私なりの視点から多肉植物の魅力を解説していきます!
いろんなフォルムのやつがいる
多肉植物は原種だけで1万種類以上、園芸種では2万種類以上もの品種があると言われています。
姿かたちも色んなやつがいて、プニプニ可愛い子ちゃん系からトゲトゲクール系まで千差万別。



私は「とげとげ」「もけもけ」「ぷくぷく」「すけすけ」などに分類しています。
他にも「つぶつぶ系」や「ツルツル系」などもあります。
こんだけ種類が多いんだから、きっとあなた好みの品種もあるはず…!
意外と安い
私たちが生きている資本主義社会は何をするのにもお金がかかりますので、安く抑えられるならそれに越したことはありません。
多肉植物は安いものだと100均で売っていますし、園芸店でも300~1000円くらいが相場です。
この厳しい資本主義の中で安価に植物を楽しみたいなら、多肉植物がぴったりといえるでしょう。
育てやすい
多肉植物は乾燥に強い品種が多いので、水やりを多少忘れてしまってもそう簡単には枯れません。
何なら水のあげすぎで枯らすことの方が多いんじゃないでしょうか。
私のようなズボラ怠惰ぐうたら面倒くさがり人間にとっては、かなり育てやすい植物だと思います。



むしろ、水やりを忘れて多肉植物を枯らすことができる人は、ズボラ界の中でも相当のツワモノなので、逆にプライドを持っていいレベル。
しかも、多肉植物は種類が多く、暑さに強いタイプや寒さに強いタイプなどがいるので、自分の住んでいる環境に適した種類を選ぶことも可能です。
1年中楽しめる
多肉植物は花じゃなくて葉を楽しむ植物なので、年中楽しむことができます。
しかも、品種によっては紅葉するものもあったり、もちろん花を咲かせる品種もいたり。
何年も枯れずに育つので、長く楽しむことができるのも多肉植物の魅力です。
おすすめの多肉植物


続いて、「多肉植物ちょっと興味でてきたぞ。何か買ってみようかな」というあなたに向けて、おすすめの多肉植物を紹介していきましょう。
今回は「属」という大きな分類と、その属の中で人気の品種を書いていきます。
(動物でいうと属が「イヌ属」で品種が「秋田犬」みたいな感じ)
あと、多肉植物は大きく「夏型」「冬型」「春秋型」に分かれるんですが、そちらも記載するので、自宅の環境に合う多肉植物を選ぶときの参考にしてみてください。
- 夏型:夏に成長し、冬に休眠する。20~30℃が生育適温。
- 冬型:冬に成長し、夏に休眠する。5~20℃が生育適温。
- 春秋型:春と秋に成長し、夏と冬に休眠する。10~25℃が生育適温適。
アガベ
- 生育型:夏型
- 主な品種:チタノタ、オテロイ、雷神、王妃雷神錦、笹の雪、吉祥冠、キュービック、ホリダなど



とげとげ!かっこいい!
クール系の多肉植物ならアガベがおすすめです。
植物ってブームになっている種類があったりするんですが(それこそ一昔前のアロエとか)、アガベもここ数年で人気が急上昇中。
ゴツゴツしているので、男性からも人気があります。
ちなみにパリピ御用達のお酒、テキーラの原料もアガベ。(アガベ・アスール・テキラーナという品種が原料です)



アガベを育てている植物男子は自宅に女の子を連れ込んだときに、絶対テキーラのウンチクを話します。
その場面に遭遇した方は、まるで初めて聞いたかのようなリアクションを取ってあげるのがマナーです。
ハオルチア
- 生育型:春秋型
- 主な品種:オブツーサ、レツーサ、京の華、ベヌスタ、十二の巻、玉扇、万象など



圧倒的透け感!ぷにぷにしてて可愛い!
ハオルチアは「窓」と呼ばれる、光を取り込むための特徴的な器官を持つ多肉植物です。
ぷにぷに感と透け感に魅了される人が後を絶たず、2017年頃からハオルチアは大ブームになりました。
その頃に比べるとブームは落ち着いてきていますが、今は定番の品種の1つとなり、まだまだ根強い人気があります。
ハオルチアの生育自体はそこまで難しくないんですが、透明感を維持するのが結構難しいです。
水分不足が続いたり、直射日光を当て続けたりしてしまうと、窓の部分が白く濁ってしまうので注意しましょう。
エケベリア
- 生育型:春秋型
- 主な品種:ラウィ、桃太郎、七福神、チワワエンシス、アルバなど



葉の広がり方に数式的な美しさを感じる!いい!!
バラのような葉の広がり方が特徴的なのがエケベリア。
種類がかなり多く、いろんな形や色の個体があるので、自分好みのものが見つけやすいと思います。
秋になると紅葉する品種もあるので、季節感を楽しみたい人は紅葉する品種を選んでみましょう。
セネシオ(セネキオ)
- 生育型:夏型、冬型、春秋型(いろいろいます)
- 主な品種:銀月、大型銀月、グリーンネックレス、ドルフィンネックレス、京童子、万宝、マサイの矢尻など



変な形のやつがいっぱいる!楽しい!
エケベリアやアガベなどはなんとなく見た目に統一感があるんですが、セネシオはいろんな形のやつがいっぱいいるのが特徴です。
セネシオ属は南極大陸以外の世界中の大陸に分布しているらしく、種類がかなり豊富。
原産地の気候もさまざまなので、生育型も夏型・冬型・春秋型それぞれいます。
育て方も品種によって結構異なるので、事前に調べてから買ってみましょう。
カランコエ
- 生育型:夏型
- 主な品種:月兎耳、福兎耳、ゴールデンラビット、野うさぎ、仙女の舞、子宝草、胡蝶の舞など



もけもけのやつが可愛い!
カランコエもかなり種類が豊富で、花を楽しむタイプと多肉植物タイプがいます。
多肉植物タイプのカランコエも種類が豊富で、見た目にそこまで統一感がありません。
毛が生えている「兎系」と呼ばれる品種が人気ですが、舞茸みたいな見た目のやつ(「胡蝶の舞」など)などもいたり。
ちなみに私は兎系の品種が大好きでよく集めているんですが、毛を眺めていると1時間ほど経過していることが多々あります。
あの毛の求心力は一体なんなんだろうか…。
楽しいグリーンライフをお送りください!
ということで、この記事では50株以上を育てている筆者が、多肉植物の魅力について語ってきました!
今回の記事を簡単にまとめると以下の通りです。
- いろんなフォルムのやつがいる
- 意外と安い
- 育てやすい
- 1年中楽しめる
- アガベ
- ハオルチア
- エケベリア
- セネシオ(セネキオ)
- カランコエ
ぜひ参考にしてみてくださいね!