「多肉植物の寄せ植えってめっちゃ可愛いじゃん!私も作ってみた〜い!」と思う人、結構多いんじゃないでしょうか。
ただ、ぶっちゃけ初心者の人には寄せ植えはおすすめできません。
私が最初に多肉植物を買ったときは、お店で好きな品種を選んで、店員さんに寄せ植えにしてもらいました。
5品種で寄せ植えを作ってもらったんですが、現在その中で生き残っているのは1種類のみ。
買う前は「初心者だし枯らすこともあるだろうな」と考えていたものの、毎日愛でていた植物が枯れてしまったときの悲しみは想像よりも深く、涙で大きな湖ができました。
その後、いろいろ試行錯誤しながら多肉植物をたくさん育て続けてきて、今は50鉢以上を育てています。
下の画像が我が家で育てている多肉植物です!
いろんな多肉植物を育ててわかったんですが、寄せ植えは作る上で知識が必要ですし、管理も少し難しいので、初心者だと昔の私みたいに枯らしてしまう可能性が高いと思います。
とはいえ、寄せ植えを作ってみたい方も多いと思うので、この記事ではそんな方に向けて、下記を解説していきますね。
- 多肉初心者に寄せ植えをおすすめしない理由
- 寄せ植え作りに必要な材料と選び方のポイント
- 寄せ植えの作り方
- 完成後の管理方法
このサイト(みどりのグリーン)は100株以上の植物と暮らすデザイナーが運営しています。
記事内の写真も我が家で撮影したものなので、あわせてお楽しみください!
多肉初心者に寄せ植えをおすすめしない理由
冒頭でも書きましたが、多肉植物初心者の方には寄せ植えはあまりおすすめできません。
理由は大きく分けて、下記の3つがあります。
- 作るときに知識が必要
- 育てにくい
- インテリアにしにくい
作るときに知識が必要
実は多肉植物と一口に言っても、品種によって育て方が微妙に違うんです。
- 必要な水の量が違う
- 必要な光の強さが違う
- 最適な気温(育ちやすい季節)が違う
多肉植物の寄せ植えはこういった品種ごとの違いを知った上で作る必要があります。
例えば、水がたくさん必要な品種と、水が多すぎると腐ってしまう品種を寄せ植えしてしまうと、うまく育てられないですよね。
私が最初に買った寄せ植えも、育て方が違う多肉植物をひとつの鉢にまとめてしまったので、ほとんど枯れてしまいました…
「じゃあ、最初から寄せ植えされてるやつを買えばいいんじゃない?」と思うかもしれませんが、実はそうでもないんです。
そういった商品は売れやすい見た目重視な場合が多いので、よく見ると必要な光の強さや育ちやすい季節が違う品種が混じっていたり、初心者には管理しにくい土や容器に植えられていたりします。
なので、できたら自分で寄せ植えを作った方がいいんですが、先ほども書いた通り知識が必要なので、初心者には結構難しいです。
育てにくい
寄せ植えは一株一鉢に比べて管理が難しいので、初心者には育てにくいと思います。
多肉植物は先ほども書いた通り品種ごとに育て方が異なるだけでなく、同じような育て方ができる品種でも個体差があるんです。
なので、寄せ植えの中のAという株は水が欲しそうだけど、その隣に植えてあるBはまだ水やりは必要なさそう、というようなことがよくあります。
このように、寄せ植えの多肉植物を上手に育てるのは簡単ではありません。
特に、底に穴が空いていない容器に植えられていたり、水はけの悪い土に植えられている場合は、上手に育てるのにかなりテクニックがいると思います。
切り花のような感じで、最終的に枯れて廃棄することが前提なら適当にやってもOKですが、ちゃんと育てたいならまず1株を1鉢に植えて、育てるコツを掴むことをおすすめします。
インテリアにしにくい
あとお部屋のインテリアとして多肉植物の寄せ植えを作ろうと思っている人がいるかもしれませんが、インテリアにするのは難しいと思います。
多肉植物は一般的な室内で育てる観葉植物と違い、結構な光の量が必要になります。
(なので、基本的に多肉植物は屋外で育てる場合が多いです)
光量が足りないと、光を求めてヒョロヒョロ伸びてしまい(徒長といいます)、不恰好になってしまうんです…
室内の場合、直射日光が当たるような窓辺じゃないと難しいと思います。
光が確保できない場合は、植物育成ライトが必須です。
ただ、さらに難しいことに植物育成ライトにもいろんな種類があるので、間違ったものを選んでしまうことも少なくありません。
なので、もし多肉植物用のライトを買うときは、光量がある程度強いものを選んでみましょう。
我が家ではHaruDesignのHASU38というライトを使用しています!
以上が多肉初心者の方に寄せ植えをおすすめしない理由ですが、「難しいのは承知の上で、どうしても寄せ植えを作りたい!」という人ももちろんいると思います。
次の章からは、初心者の人でも失敗しにくくなる寄せ植えの作り方を解説していきますね。
最低限必要なものと選び方のポイント
多肉植物の寄せ植えで最低限必要なものは下記の3種類です。
- 多肉植物
- 鉢
- 土
ここではそれぞれの選ぶときのポイントを解説していきます!
この3つの選び方が分かっていれば、初心者の人でもかなり失敗しにくくなりますよ!
多肉植物を選ぶときのポイント
ポイントは3つあります。
- 生育型(季節型)を揃える
- 水やりペースや必要な光量が似ているものを選ぶ
- 最悪枯れてもいい多肉を選ぶ
多肉植物は大きく「夏型」「冬型」「春秋型」に分かれます。
寄せ植えは基本的に同じ生育型の多肉植物を選んだ方が無難です。
- 夏型:夏に成長し、冬に休眠する。20~30℃が生育適温。
- 冬型:冬に成長し、夏に休眠する。5~20℃が生育適温。
- 春秋型:春と秋に成長し、夏と冬に休眠する。10~25℃が生育適温適。
- 夏型:アガベ、クラッスラ、カランコエ、クラッスラ(夏型)など
- 冬型:リトープス、コノフィツムなど
- 春秋型:ハオルチア、エケベリア、クラッスラ(春秋型)など
ただ、同じ生育型でも品種によって必要な光量が違ったりしますので、できれば同じような管理で育てられる品種を選ぶのをおすすめします。
わからない場合は「〇〇(品種名) 育て方」などで検索してみてください!
また、先ほども書いた通り、寄せ植えは育てるテクニックが必要なので、最悪枯れてもいい個体を選んだ方がいいかもしれません。
鉢を選ぶときのポイント
鉢を選ぶときは、鉢底に穴が空いているものを選びましょう。
鉢底に穴がない容器でも寄せ植えを作れないこともありませんが、水やりのテクニックが必要になります。
素材に関しては、素焼きの陶器やテラコッタなどが通気性の観点でいうと良いのですが、鉢底に穴が空いているなら何でも大丈夫です。
土を選ぶときのポイント
多肉植物の寄せ植えを作るときには、水はけのいい土を選びましょう。
多肉植物は水はけが悪いと徒長や根腐れを起こしやすくなります
植物ショップやホームセンターにいくと、多肉植物用の土が売っていると思いますので、そういったものでOKです!
ちなみに、我が家ではエリオクエストさんの「賢者の土」を使っています。
めっちゃ水はけがよくて多肉植物に最適です!
寄せ植えの作り方
まずは寄せ植えに必要なアイテムを用意しましょう。
植物の植え替えに慣れている人はいつも使っているセットがあると思うので、それで大丈夫です。
私は今回下記のものを用意しました。
- 多肉植物
- 鉢
- 土(エリオクエストの賢者の土)
- 鉢底ネット
- 元肥(マグァンプK)
- 防虫剤(オルトラン)
- 竹串
- ピンセット
先ほども書きましたが、多肉植物と土と鉢があれば最低限OKです。
竹串とピンセットは植え込むときにあるとやり易いので用意しました、
ちなみに、今回最初に用意したのは下の画像の多肉植物と鉢です。
用意したものの、最終的に左上の2鉢は使いませんでした…!
まずは多肉植物を鉢から出して土を取り除きましょう
つづいて、鉢底にネットを敷いて土が流出しないように処理します。
そして、鉢底に軽く土を敷き詰め、
オルトランDX(防虫剤)と、
マグァンプK(元肥)を撒いていきます。
これで下準備は完了です。
植え込む前に多肉植物を仮置きしながら、配置をざっくり決めましょう。
配置が決まったら植え込んでいきます。
植え込むとき、寄せ植えはかなり土入れしにくいので、竹串で支えを作るのもおすすめです。
仮置きしてみたら隙間が気になったのでセダムのゴールデンカーペットを追加しました!
ピンセットもあると植え込みしやすいですよ!
できました!
めっちゃかわいい!!!!
寄せ植え完成後の管理方法
置き場所
多肉植物は基本的に屋外管理をおすすめします。
ただし、寒すぎると傷んでしまうので冬の期間だけ室内に入れるのはアリです。
冬は休眠期に入る植物が多いので、室内に置いて断水気味に管理すればそこまで徒長しません!
どうしても通年室内で育てたい場合は、直射日光が当たるような窓辺か、強めの植物育成ライトを使いましょう。
冒頭の方でも書きましたが、個人的にはHaruDesignのHASU38がコスパがよくておすすめです。
水やり
まず、寄せ植え直後は根っこが痛んでいるので水やりを控え、植え込んでから1週間後くらいに水をあげるのが無難だと思います。
その後は、寄せ植えした多肉植物の生育型にあわせて水やりをしましょう。
夏型 | 冬型 | 春秋型 | |
---|---|---|---|
春 | 土が乾いてから2~3日後に | 土が乾いたらたっぷりと | 土が乾いたらたっぷりと |
夏 | 土が乾いたらたっぷりと | 控えめに水やり or 断水 | 控えめに水やり or 断水 |
秋 | 土が乾いてから2~3日後に | 土が乾いたらたっぷりと | 土が乾いたらたっぷりと |
冬 | 休眠しているのでほぼ断水 | 土が乾いてから2~3日後に | 控えめに水やり or 断水 |
最初は上の表を参考にしながら水をあげればOKです!
慣れてくると植物の状態を見たり触ったりして、水やりが必要かが分かるようになります。
植え替え
土が痛んだり、植物が大きくなって鉢の中で根っこが伸びるスペースがなくなってしまうので、2〜3年に1度は植え替えをしましょう。
そのままにすると鉢が根っこでパンパンになってしまい、水が吸えずに枯れてしまうことがあります。
植え替えるときには分解して一鉢ごとに植えてもいいですし、一回りくらい大きな鉢を用意して、寄せ植えを作り直してもOKです。
楽しいグリーンライフをお送りください!
この記事では多肉植物の寄せ植えについて解説してきました。
ぜひ皆さんもこの記事を参考にして、寄せ植えにチャレンジしてみてくださいね!
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