観葉植物の葉っぱが黄色くなったときってめちゃくちゃ心配になりますよね…!

家の鍵をかけ忘れたときぐらい心配になります
葉っぱが黄色くなったときは、何かしらの異常が起きていることが多いので、そのまま放置すると症状が進んでいってしまうことがあります。
とはいえ、何が原因なのか分からないと対処もできないですよね…。
ということで、この記事では自宅で100鉢以上の植物を育てる筆者が下記について解説していきます!
- 葉っぱが黄色くなるメカニズム
- 葉っぱが黄色くなると枯れる?
- 葉っぱが黄色くなる原因と対処法
ぜひ最後までお読みください。



このサイト(みどりのグリーン)は100株以上の植物と暮らす夫婦(デザイナー妻とライターの夫)が運営しています。
記事内の写真も我が家で撮影したものなので、あわせてお楽しみください!
観葉植物の葉っぱが黄色くなるメカニズム


植物の葉っぱが緑色なのは、葉の中に「クロロフィル」という緑色の色素があるからです。



ちなみに葉っぱが黄色くなる現象は「クロロシス」と呼ばれることもあります!
このクロロフィルは、植物が太陽の光を使って栄養を作る「光合成」という大切な働きをしています。
しかし、植物が健康でないときや、十分な栄養や水、光が足りないときに、このクロロフィルが減ってしまうことがあるんです。
クロロフィルが減ると、葉っぱの中にもともとあった黄色い色素「カロテノイド」が見えてきます。
これが、葉っぱが黄色くなる主なメカニズムです。



ちなみに、一度黄色くなってしまった葉っぱは元に戻りません…
葉っぱが黄色くなると枯れる?


結論から言うと、葉っぱが黄色くなっても、必ずしも植物全体が枯れるわけではありません。
ほとんどの場合は、黄色くなった葉っぱが数枚落ちるだけで、株全体は元気なままのことが多いです。
ただ、黄色くなる原因によっては株全体が弱っている可能性もあります。
深刻なダメージだった場合、放置しすぎるとそのまま全体が枯れてきてしまうことがあるので、原因を特定して適切に対処しましょう。



例えば寒さやひどい根腐れなどで弱っている場合は、放置していると株全体が枯れることがあります。
葉っぱが黄色くなる原因と対処法


- 根腐れ
- 水不足
- 根詰まり
- 暑さ・寒さ
- 蒸れ
- 日照不足・過剰
- 肥料不足・過剰
- 病害虫
- 植え替えダメージ
- 環境変化
- 葉っぱの寿命



いや、原因多すぎない?
そうなんです。葉っぱが黄色くなる原因ってこんなにあるんです。
しかも更に大変なことに、葉っぱを見ただけでではどれが原因なのか分からないこともあります。



慣れてくると何となく分かるようになりますが、初心者さんだと結構難しいです。
この章では原因ごとの見分け方と対処法を解説していきますが、なるべく見た目以外でも判断できるような見分け方を解説していきます。
根腐れ
- 見分け方:ずっと土が乾いていない、茎がブヨブヨしている、ドブのようなニオイがする。
- 対処法:腐った根っこを剪定し、植え替える。
根腐れとは、その名の通り根っこが腐ってしまう症状です。



ずっと根っこが濡れたままになり、悪い菌が繁殖してしまった場合に起こります…
根腐れが起こり始めると水が吸えなくなり、葉っぱが黄色くなってくることがあります。
根腐れは放置していると拡がってしまうので、腐った根っこを剪定して植え替えるのがオススメです。
ただ、真夏や冬は植え替えダメージで枯れてしまうことがあるので、乾かし気味に管理してから春・秋に植え替えしましょう。
根腐れの詳しい解説記事


水不足
- 見分け方:水やりを忘れていた。下葉の先からチリチリしてくる。
- 対処法:水をたっぷり与える。しばらく腰水で給水させる。
水不足は「あ、最近水やり忘れてた」と気付けるので、わかりやすいですよね。
鉢を持って軽かったら、水切れで葉っぱが黄色くなっている可能性が高いです。
その場合はたっぷり水やりをしましょう。
水枯れの症状がひどい場合は、下の写真のように受け皿やバケツなどに水を溜めて、そこに浸けておく「腰水」という方法もおすすめです。


水やりの詳しい解説記事


根詰まり
- 見分け方:何年も植え替えていない。下葉の先からチリチリしてくる。
- 対処法:植え替える
何年も植え替えていないと、下の写真のように鉢全体に根っこが回ってしまい、鉢の中が根っこでパンパンになってしまいます。


こうなってしまうと、根っこから水が吸いにくくなり、水切れと同じような症状が出ることが多いです。
何年も植え替えていない場合は、一回り大きな鉢に植え替えてあげましょう。



植え替え方は下の記事で詳しく解説しています!


寒さ・暑さ
- 見分け方:置き場所の温度が12~30℃に収まっていない
- 対処法:適切な温度を保つ。
観葉植物は熱帯地域に自生している種類が多いので、寒いと弱ってしまうことが多いです。
また、極端な暑さでも夏バテしてしまい、32~33℃を超えてくると弱ってしまうこともあります。



目安として12~30℃くらいをキープできれば、年中元気に育ってくれます
エアコンを点けっぱなしにしておくのが、一番シンプルな対処法ですが、難しい場合は下記のような方法もあります。
- 直射日光を避ける
- 風通しをよくする
- 日中は日が当たる窓辺を避けて置く


- ヒーターマットを使う
- 発泡スチロールや段ボールなどに入れる
- 夜は寒い窓辺を避けて置く





ヒーターマットは下の写真のように鉢の下に置くと保温してくれるアイテムです。





ヒーターマットを敷くと冬でもめちゃくちゃ成長するので、我が家では超愛用しています!
ヒーターマットのレビュー記事


蒸れ
- 見分け方:風通しが悪く暑い場所に置いていた。葉っぱや茎が密になっている。
- 対処法:風通しを確保する、透かし剪定をする。
蒸れは夏に起こりやすく、葉っぱが密になっている部分が黄色くなってきます。
換気をしたり、葉っぱや茎が重なっている部分を剪定してあげましょう。
また、サーキュレーターを使うのも蒸れ対策としておすすめです。



我が家では夏も冬もサーキュレーターずっと点けっぱなしにしています!


ちなみにサーキュレーターで空気を循環させるとエアコンの冷暖房効率が良くなるので、節電もできて一石二鳥です。
我が家で愛用中のサーキュレーターはこちら!


日照不足・過剰
- 見分け方:不足→全体的に緑色が薄くなる/過剰→焦げたように茶色くなる
- 対処法:適切な光量の場所に置く
光が足りないと葉っぱ全体的の色素が薄くなるような感じで黄色くなっていきます。
また、逆に光が強すぎると一部分が焦げたように葉焼けしてしまいます。


観葉植物は直射日光は苦手で、レースのカーテン越しの日光くらいの光量を好む種類が多いです。
強すぎる場合はカーテン等で遮光し、また弱すぎる場合は置き場所を変えてあげましょう。
部屋の日当たり的にどうしても光量が少なすぎる場合は、植物育成ライトなどを使ってあげるのもおすすめです。



我が家でも暗い場所に置いてる植物に育成ライトを使っています!


我が家で愛用中の植物育成ライトはこちら!


肥料不足・過剰
- 見分け方:不足→古い葉っぱが全体的に黄色くなる/過剰→濃すぎる肥料を与えた、真夏や真冬に肥料を与えた
- 対処法:不足→肥料を与える/過剰→固形肥料は取り除き、液肥は洗い流す
肥料の不足や与えすぎでも葉っぱが黄色くなります。
観葉植物初心者さんだと、肥料って何となく怖くてあまり与えていない人もいるかもしれませんが、生育している期間は肥料を与えないと徐々に葉っぱが黄色くなってしまいます。
もし与えていない場合は、規定量を守って肥料を与えてあげてください。


ただし、冬や真夏は肥料を与えると逆に弱ってしまうこともあるので、肥料は避けましょう。



エアコンなどで室温を12~30℃くらいをキープしているなら肥料を与えても大丈夫です!
もし肥料を与えすぎてしまった場合は、固形肥料は取り除き、液肥はたくさんの水で洗い流しましょう。
病害虫
- 見分け方:斑点状に黄色くなる
- 対処法:手で虫を駆除する、農薬を使う。
葉っぱが斑点状に黄色くなっている場合は、病気や害虫が原因のことがあります。



害虫じっくり見ていると見つかるので、日々の観察が大切です
- ハダニ
- カイガラムシ
- アブラムシ
- アザミウマ
- コナジラミ
- ナメクジ
- ヤスデ
おぞましくて画像を載せたくないので、もし虫っぽいものが見つかった場合は、上記の名前で検索してみてください…。
害虫が原因の場合は、手やティッシュなどで駆除するか、農薬を使って対処しましょう。
また、葉っぱが変色する病気は下記のようなものがあります。
- 褐斑細菌病(黒っぽい斑点ができる)
- 炭疽病(黒っぽい斑点ができる)
- すす病(黒っぽい粉が付く)
- うどんこ病(白い斑点ができる)


病気の場合は、農薬で対処するのが一般的です。
ただ、褐斑細菌病は植物が弱っているときに出る風邪みたいなものなので、農薬ではなく肥料や活力剤で元気にさせることで収まることがあります。



ビカクシダは褐斑細菌病がめちゃくちゃ出やすいので、特に気にせず育ててOKです。
植え替えダメージ
- 見分け方:植え替えた直後
- 対処法:そのまま見守る
根っこと葉っぱは連動しているので、根っこにダメージがあると、連動している葉っぱにも影響があります。
植え替えは根っこにダメージがあるので、植え替え直後は葉っぱが黄色くなってしまうことが多いです。
これは仕方がないことなので、基本的にはそのまま見守ってあげればOKです。
環境変化
- 見分け方:最近購入した、置き場所を変えた、エアコンを点け始めたなど
- 対処法:そのまま見守る(急激な環境変化の場合は徐々に慣らす)
観葉植物は環境変化があると葉っぱが黄色くなることがあります。
特に購入直後は「生産者さんの温室→植物ショップ→ご自宅」といった感じで環境が急激に変化している場合があるので、弱ってしまっても仕方ありません。
基本的にはそのまま放置で大丈夫ですが、もし本当に急激な変化だとそのまま枯れてしまうこともあるので、徐々に慣らしてあげましょう。



例えばジメジメの温室から、カラカラに乾燥した部屋に移動させた場合は急激に枯れてしまうことがあるので、ポリ袋で簡易的な温室を作ってあげたりします。
葉っぱの寿命
- 見分け方:古い葉っぱ全体が色素が抜けるように黄色くなる
- 対処法:そのまま見守る
観葉植物の葉っぱは寿命で枯れてしまうこともあります。
新芽が動いていて下の古い葉っぱが枯れているなら、正常な代謝のことが多いので、そこまで心配ありません。





「今までありがとう」と言いながら見守りましょう。
楽しいグリーンライフをお送りください!


ということで、この記事では観葉植物の葉っぱが黄色くなる原因と対処法について解説してきました。



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