観葉植物の植え替えって結構大変な作業ですよね。
準備も含めると地味に時間がかかりますし、植物を傷つけて枯らしてしまうんじゃないかという恐怖心とも戦わなくてはいけません。
私は最近、植え替えるときに植物を抱いて「大丈夫、俺たちやれる!」とかつぶやいてから作業を始めるようにしています。
そうすると、いつもより余裕が生まれて、植物たちも「この人、なんかやる気出てるじゃん!」って感じるのか、育ちが良くなる気がするんですよね。
絶対気のせい
冗談はさておき、観葉植物の植え替えのやり方が分からなくて困っている方も多いんじゃないでしょうか。
そんな方に向けてこの記事では、観葉植物の植え替えのやり方を写真つきで詳しく解説していきます。
植え替えに必要なアイテムや、適した時期、植え替えが必要な観葉植物の見分け方も解説していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
このサイト(みどりのグリーン)は100株以上の植物と暮らすデザイナーが運営しています。
記事内の写真もすべて筆者が撮影したものなので、あわせてお楽しみください!
そもそも、なぜ植え替えをする必要があるの?
植え替えは観葉植物を育てる上で、必要不可欠な作業です。
目的は主に下記の2つがあります。
- 新しい土に入れ替えるため
- 鉢を植物にあったサイズに変えるため
植え替えの目的①:新しい土に入れ替える
土は根っこが成長するための大切な場所ですが、長く使っていると土って劣化してしまうんです。
私は植物を育て始めた頃、土って無限に使えるものだと思っていました…
- 土の中の栄養がなくなる
- 老廃物や有害な菌・微生物が溜まる
- かちかちに固まって水が通らなくなる
など
上記のような状態になってしまうと、植物が生育不良を起こしてしまうので、定期的に土を入れ替える必要があります。
植え替えの目的②:鉢を適切なサイズに変える
植物は葉っぱだけでなく、根っこも成長してしていきます。
植え替えせず長年放置してしまうと、鉢が根っこでパンパンになり、水が吸えなくなってしまうんです。
そうならないためにも、定期的に植え替えをして根っこが成長できるスペースを確保する必要があります。
植え替えのときに、絡んだ根をほぐしたり、死んでしまっている根を取り除いたりすることで更に健康的に育ってくれますよ~!
ちなみに、大きすぎる鉢に植えると、水が溜まりすぎて逆に根っこに良くないので、大きい鉢から小さい鉢に植え替えることもあります。
観葉植物の植え替えが必要なときのサイン
続いて植え替えが必要かどうかを見極めるサインについて簡単に解説していきます。
今回は代表的の下記の4つのポイントに絞ったので、皆さんの植物ちゃんが当てはまっていないか確認してみてくださいね。
- 2年以上植え替えていない
- 鉢が根でパンパンになっている
- 土になかなか水が染み込まない
- 水をあげても元気がない
2年以上植え替えていない
基本的に観葉植物は2~3年に一度植え替えが必要と言われています。
植物の生育状態や土の状態によっても必要な頻度は変わるので一概には言えませんが、2年植え替えをしていないなら、植え替えをするのがおすすめです。
鉢が根でパンパンになっている
植物を鉢から抜いてみて、下の画像のように根っこでパンパンになっているようなら、植え替えのサインです。
こういった状態を「根鉢(ねばち)」と言います!
根っこが鉢の底穴から出ていたり、乾いているときに株を抜いてみて土が全部付いてくるようなら、根鉢になっているので植え替えましょう。
土になかなか水が染み込まない
土が劣化していると、固くなって空気や水が通る隙間がなくなってしまいます。
水やり時に土になかなか水が染み込まなくなっていたら劣化してるサインなので、植え替えましょう。
染み込んでいるように見えても、土の表面だけが濡れている場合があるので、心配なら水やり後に土の中に指を突っ込んでみてください。
水をあげても元気がない
水をあげても元気がない場合は、下記のようにいろいろな要因が考えられます。
- 根詰まり(鉢が根っこでパンパンになっている)
- 栄養不足(土の中の栄養が足りない)
- 水のやり過ぎ(根腐れ)
- 日照不足
- 葉焼け(日照過剰)
- 寒さ・暑さのストレス
- 風通しが悪い場所に置いていた
上記の中の「根詰まり」か「栄養不足」が疑われる場合は植え替えを検討してみてください。
ちなみに栄養不足の場合は追肥(肥料を追加で与える)という解決方法もあります。
時期や植物にもよりますが、最後に肥料をあげてから半年~1年くらい経つと肥料切れになってくるので、植え替えるか肥料を追加で与えましょう。
ただ、真夏と冬は弱っているので、肥料を与えるのは避けてください。
元気がない原因がよくわからない場合は、下の記事を参考にしてみてください!
植え替えに適した時期は?
植え替えは春がベストです!
観葉植物は熱帯などの温かいところが原生地で、15℃~25℃くらいでよく成長します。
植え替えは植物の成長できる時期が適しているので、日本だと春がベスト。
日本は縦に長いので一概には言えませんが、4月~6月頃に植え替えをするのがおすすめです。
逆に25℃を超え始めるとバテして弱ってしまうので、真夏の植え替えはダメージが出ます。
秋も春と同様に観葉植物にとって過ごしやすい季節ではありますが、観葉植物は寒さが苦手なので、ダメージを残したまま冬になると枯れてしまうことも。
ただ、真夏や冬でもエアコンや暖房器具で室温を15℃~25℃くらいを保てるのであれば、どの季節に植え替えをしても大丈夫です!
植え替えに必要なものリスト
続いて、植え替えに必要なアイテムを解説していきます。
必須アイテム
- 鉢(大きすぎないもの)
- 土(未使用のきれいな土を使う)
この2つは無いと植え替えができないので、必ず用意しましょう。
鉢は今使っているものより一回り大きいものを選ぶのがベターです。
(3号鉢を使っているなら4号鉢に、みたいな感じ)
鉢底に穴が空いていないものは植木鉢として使えないので、穴が開いてるものを選んでください。
土に関しては、園芸店やホームセンターで観葉植物の土して売られているものなら基本的に大丈夫です。
後述しますが、植え替えのときには元肥を入れることが多いので、面倒な方は元肥入りの土を買ってみてください。
我が家では肥料が入っている「プロトリーフ 室内向け観葉・多肉の土」を使うことが多いです。
必要に応じて用意したいアイテム
- 剪定バサミ:根っこや葉っぱを切る
- スコップ:あると土を入れやすい
- 肥料:土に混ぜて元肥として使う(元肥入りの土なら不要)
- 鉢底石:鉢底に石を敷くと排水性が高くなると言われている
- 鉢底ネット:鉢から土が流れ出るのを防ぐ
- 細い棒や割り箸:根っこをほぐしたり、植えるときに固定したりできて便利
- 軍手:手が汚れるのであると便利
- 作業用トレーや新聞紙:土で床や机が汚れるのであると便利
上記はなくても大丈夫ですが、必要に応じて用意しましょう。
ちなみにうちではこんな感じ。
- 剪定バサミ:ミニチョキというハサミ
- スコップ:細長い土入れスコップ
- 肥料:マグァンプK(元肥入りの土のときには使わない)
- 鉢底石:軽石(あんまり使わない)
- 鉢底ネット:100均のネット
- 細い棒:ピンセットと竹串
- 軍手:私は素手派
- 作業用トレー:100均のトレー
個人的に優先度が高いのは剪定バサミ、スコップ、作業用トレーです。
元肥が入ってない土を使うなら肥料もそこに追加で大体OKかなと思います。
肥料は元肥じゃなくて、植え替えたあと土に置く「置き肥」でも大丈夫です!
植え替えのやり方・手順
ずぼっと抜きましょう。
抜けない場合、プラ鉢だったら揉んでほぐしてみたり、とんとん叩いて振動を与えたりすると抜けやすくなります。
硬い鉢なら、鉢の縁に沿ってバターナイフなどで隙間を作ると抜けるはずです。
最悪の場合は鉢を壊すしかありませんが、大体は普通に抜けます。
鉢から抜けたら根っこをほぐして、できるだけ元の土を取り除いてあげながら、いらない根っこを剪定してあげましょう。
- 黒い根っこ(腐ったり枯れたりしている)
- 鉢に沿って回っている根
あと根っこは中心部分から外側に向かって生えるので、真ん中の古い根も少し切ってあげましょう。
また、根を切ったあとは下の方の葉っぱを数枚剪定してあげてください。
植物は根っこが減ると吸水と蒸散(水蒸気として水を出す)のバランスが悪くなって、水不足になってしまうことがあります。
葉っぱを剪定すると蒸散量を減らせるので、植え替えの成功率を高めることができます。
続いて植え替える鉢を準備していきましょう。
鉢底ネットと鉢底石を使う場合は、この段階で置いておきます。
その後、植物が植えたい高さに来るように、底部分に土を敷いていってください。
続いて植物を新しい鉢に入れ、土の上に置きます。
その際に根っこが塊にならないよう、ほぐしてふわっと広がるように置いてあげてください。
根っこが隠れるように土を入れていきます。
隙間がなくなるように、トントンしてあげましょう!
最後に微塵(細かい砂のような土)の濁りがなくなるまで、たっぷり水をあげましょう。
楽しいグリーンライフをお送りください!
この記事では観葉植物の植え替えについて解説してきました。
ぜひ参考にしてみてくださいね!
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