何事も見た目だけで選ぶと大体失敗しませんか?
洋服、家具、家電、恋人などなど。
「そんなことない」と言える超絶ラッキー人間の方は羨ましいので今すぐ立ち去って欲しいのですが、大体の方は見た目だけで選んで何かしら失敗したことがあるんじゃないでしょうか。

私も今使ってる椅子を買ったとき、インテリアに合うように見た目だけで選んでしまったんですが、硬すぎて腰がたびたび爆発しています。
植物の鉢も同様で、見た目だけで選ぶと失敗してしまう可能性があるんです。
植物の鉢って、よく考えたら植物にとって衣食住の「衣」と「住」なので、そりゃ重要ですよね。
とはいえ、何の知識もなく家選びや服選びをしろといっても難しいように、鉢選びもノー知識だと結構ムズい。
見た目はまだ自分の好みで選べばいいだけなので楽ですが、知識がないと「植物の住まいとして適切か?」という条件を満たしているかどうかがわかりません。
ということで今回は観葉植物の鉢の選び方について、なるべく簡単に説明していきます!



このサイト(みどりのグリーン)は100株以上の植物と暮らす夫婦(デザイナー妻とライターの夫)が運営しています。
記事内の写真も我が家で撮影したものなので、あわせてお楽しみください!
「鉢」には2種類の使い方があります


私も観葉植物を始めたばかりの頃は知らなかったんですが、園芸店などの鉢コーナーに売っているものには下記の2種類があります。
- 植木鉢:土を入れて直に植物を植えるための鉢
- 鉢カバー:植木鉢を入れるためのカバー
厳密に言うと鉢カバーは「植木鉢」ではないのですが、おそらく昔の私のように混同してる人は多いんじゃないでしょうか?
見分けるポイントはこちら。
- 植木鉢:鉢底に穴が開いている
- 鉢カバー:鉢底に穴が開いていない
とはいえ、穴が空いていないものでもハイドロカルチャーや水耕栽培用の鉢として使うことができますし、穴が空いている鉢でも鉢カバーとして使うことができますよ。



使い方は無限大!
鉢を選ぶときのポイント


鉢を選ぶ時に気をつけたい下記3つのポイントを解説していきます!
- 鉢底の穴
- 鉢の素材
- サイズ
鉢底の穴
植木鉢によって穴の個数や形状が異なります。



鉢底に1つだけ穴が空いているものや、複数空いているもの、横にもスリット(隙間)があるものなどがあります!
特徴としては下記のような感じ。
- 穴が少ない鉢:通気性や排水性は悪いが、水持ちはいい
- 穴が多い鉢:通気性や排水性はいいが、水持ちは悪い
一長一短という感じですが、植物の生育にいいと言われているのは穴が多い方です。
土がずっと濡れた状態が続くと根っこが腐ってしまい、根にあまりよくありません。
逆によく乾く鉢だと根腐れしにくいですし、根は乾燥しているときに水を探して成長するので、生育にも適しています。



ただ、排水性が良いと必要な水やり回数も増えるので、ズボラな人は逆にそれで枯らしちゃったりすんですけどね…
鉢の素材
鉢の素材も通気性や排水性に関わります。
- テラコッタ(素焼き)
- コンクリート・モルタル
- 木材
- 布
- プラスチック(FRP)
- 陶器
- ブリキ・金属
- ガラス
鉢底の穴で通気性は確保できるので、「通気性が悪い=使ってはいけない」というわけではありません。
鉢のサイズ
結構適当に選んでしまいがちですが、鉢のサイズも植物の生育には重要です。
基本的には、苗の大きさより一回り(1号程度)大きな鉢を選んでみましょう。
「1号=1寸=3cm」と覚えておくと、鉢を選ぶ時便利です。
- 3号:9cm
- 3.5号:10.5cm
- 5号:15cm
- 7号:21cm
私のようなズボラ怠惰マンの皆様は「最初から大きいものを選べば植え替えの回数減らせていいんじゃない?」と思ってしまいますよね。
しかし、大変残念なお知らせなのですが、大きすぎる鉢は植物を枯らす可能性があります。
鉢が大きいと土が多すぎて根腐れしてしまったり、根が下ではなく横に伸びすぎてしまうんです。



もともと植物は地面に植えられてるんだから、鉢も大きければ大きい程いいような気がして納得いかないですよね…!!!
ちなみに調べてみたところ、地植えは土がめっちゃ多いので水がちゃんと抜けてセーフらしいです。
【結局どうすればいいの?という方向け】個人的に最強だと思う鉢


「結局どうすればいいのかわからん」という皆さんに向けて、個人的に最強だと思う鉢の結論をお教えします。
結論はこちら!
スリット鉢+好きなデザインの鉢カバー
スリット鉢というのは、下記の画像のような鉢底だけでなく、横部分にも隙間があいている通気性に優れた鉢のことです。


こちらの鉢は観葉植物の生産者農家さんが使用していることも多く、生育という観点ではピカイチの性能と言っても過言ではありません。
ただ、最大のデメリットは見た目がダサいこと。ダサすぎること。ダサすぎて家の中に置く気がおきないこと。



家をおしゃれにするために植物買ったのに、本末転倒だよ…
でも、できるだけ植物様たちに適した鉢を選びたい。
どうすればいいの…?
そう、見た目を鉢カバーで覆ってしまえばええねん!!
ということで、個人的には「スリット鉢+好きなデザインの鉢カバー」をおすすめします。


だだ、スリット鉢は乾きやすいので、水やりの頻度が高めになるという点には注意してください。



私たちは葉っぱ様たちの下僕なので、頑張って水やりしましょう。
楽しいグリーンライフをお送りください!
ということで、この記事では鉢の選び方について語ってきました!
今回の記事を簡単にまとめると以下の通りです。
- 鉢底に穴が開いている「植木鉢」と開いていない「鉢カバー」がある
- 鉢を選ぶときは「鉢底の穴」「鉢の素材」「サイズ」に注目
- 迷ったら「スリット鉢+鉢カバー」がおすすめ
ぜひ参考にしてみてくださいね!