「この観葉植物、かわいいんだけど、すぐ枯らしちゃうんだよな~」と思ったことはありませんか?

私も過去に何鉢も枯らしてきました。
我が家では100鉢以上植物を育てているんですが、なかなか上手く管理できない観葉植物がいくつかあります。
そこで、今回は自分の実体験やインスタグラムのフォロワーさんの意見をもとに、下記について書いてみました。
- 難しい観葉植物の特徴
- 実際に育ててみて難しいと感じた観葉植物
- フォロワーさんに聞いた難しい観葉植物ランキング
- 人によって難しいと感じる植物が違う理由
最初に言っておきたいんですが、「難しい=買わないほうがいい」ということではありません。
「難しい」とされる植物でも、環境を整えたり、適切なケアをすればしっかり育ちます。
むしろ、手がかかるぶん愛着が湧いたり、コツをつかんだときの達成感が大きかったりするのも魅力のひとつです。



このサイト(みどりのグリーン)は100株以上の植物と暮らす夫婦(デザイナー妻とライターの夫)が運営しています。
サイト内の写真は我が家で撮影したものなので、あわせてお楽しみください!
難しい観葉植物の特徴


- 寒さや暑さに弱い
- 極端に多湿を好む
- 根腐れしやすい or 水切れしやすい
- 環境変化に弱い



上記のような特徴がある植物は難しく感じる人が多いです!
寒さや暑さに弱い
観葉植物は寒さに弱く、暑さには比較的強いものが多いです。
ただ、他の観葉植物よりも寒さに弱かったり、暑さにそこまで強くない種類もあります。
- カラテア
- アンスリウム
- アグラオネマ
- カラジウム
- ペペロミア
- シンゴニウム
- スパティフィラム
- シュガーバイン
例えば、一般的な観葉植物は7~8℃なら耐えられますが、極端に寒さに弱い観葉植物の場合、10℃以下になると枯れてしまうことがあります。
こういった植物は、置き場所の温度に気をつけないと傷んだり枯れたりするため、育てるのが難しく感じる人が多いです。



ちなみに我が家では寒さに弱い植物には、冬にヒートマットを使っています!


極端に多湿を好む
観葉植物は熱帯地域に自生している種類が多いため、湿度が高い場所を好むものが多いです。
ただ、その中でも特に高い湿度を好む種類がいます。
- ジュエルオーキッド
- アグラオネマ(シルバークイーンは常湿でもOK)
- ベゴニア
- ホマロメナ



観葉植物界隈だと、上記のような植物は「ジメジメ系」といわれています!
ジメジメ系の植物は密閉した容器の中に入れ、定期的に霧吹きをするなどの工夫が必要になってきます。
何もしていない普通の湿度の部屋で育てると、枯れてしまうことがあるため、難しく感じる人が多いです。
根腐れしやすい or 水切れしやすい
根腐れしやすかったり、逆に水切れしやすい植物も人によっては難しく感じることがあります。
- パキラ
- サンスベリア
- ガジュマル
- 万年青(おもと)
- アジアンタム
- アロカシア
- アレカヤシ
- シュロチク
こういった植物は水やりのタイミングが難しく、他の植物と同じタイミングで水やりをすると枯れたり腐ったりすることが多いです。
環境変化に弱い
環境変化に弱い植物も難しく感じる人が多いです。
- ソフォラ
- アロカシア
- コロカシア
- アグラオネマ(シルバークイーンは割と強め)
環境変化に弱い植物は園芸ショップから家に持っていくだけで温度や日当たり、湿度が変わるため、弱ってしまうことがあります。
実際に育ててみて難しいと感じた観葉植物5選





続いて、実際に育ててみて難しいと思った植物を紹介していきます!
アジアンタム


- ちょっとでも水切れさせると葉っぱがチリチリになる
- 寒さに弱く、秋ぐらいから葉っぱがチリチリになる
アジアンタムは個人的に難しいと思う植物ナンバーワンです。
ちょっとでも水切れさせると、葉っぱがチリチリになって枯れてくるし、寒さにも弱いしで、すぐに調子を崩します。
「水苔で育てるといい」とか「ハイドロカルチャーで育てるといい」とかを聞いて、いろんなやり方を試してますが、結局チリチリになってきます。
さすがに葉っぱ全体を枯らすことはなくなってきましたが、逆に葉っぱがすべて緑色に生い茂った状態をキープすることもまだできていません。



アジアンタム、本当に難しいです。
アロカシア


- 新葉が出る度に古い葉が落ち、葉っぱの枚数が増えない
- 寒さに弱く、冬越しが大変
- 湿度が低いと葉っぱが垂れてくる
- 水好きなので乾燥させすぎると弱る
アロカシアもアジアンタムと並ぶくらい難しく感じる観葉植物です。
上にも書きましたが、とにかく難点が多い。



けどカッコよくて好きなので、買うのを止められない。
ただ、アジアンタムと違って、しぶとく育て続けていると、ふとした瞬間に新芽ラッシュが起きてフィーバーします。
フィーバータイムを迎えると、安定感が出てきて管理が楽になってくる印象です。
ソフォラ


- 環境が変わると葉っぱがポロポロ落ちる
- 寒さに当たったり光が弱かったりすると葉っぱがポロポロ落ちる
ソフォラは光が好きで、環境変化に弱いのが難しいポイント。
園芸店から家に移動させると環境が変わるので、葉っぱがポロポロ落ちて焦ります。
そこから光が当たる環境で育てると復活してくるんですが、初心者さんはそんなこと知らないので「買ったばかりのソフォラがどんどん葉っぱを落としてどうすればいいの~!」という状態になりがちです。


その後、「根っこに原因があるのか?」と思って土を替えてみたり、「置き場所が悪いのか?」と場所を変えてみたりという変化を与え続けて、なかなか安定せず枯れるというパターンが多いように思います。



ソフォラはとにかく場所を動かさないで育てるのがコツです。
ペペロミア


- 蒸れに弱いので夏に根腐れしやすい
- 根っこが細く、植え替え後に調子を崩しやすい
- 新葉が奇形になりやすい
ペペロミアの難しいポイントは根っこの繊細さ。
とても細い根っこなので、温度変化や蒸れに敏感なんです。
特に夏は蒸れで根腐れしやすいので、水やりタイミングが難しくなります。
夏の植え替えると根っこに大ダメージを与えてしまい、そのまま蒸れて枯れてしまうことが多いので、注意しましょう。



夏に植え替えてペペロミアをお星さまにしたことがあります……
カラテア


- 寒さに弱いので秋冬は葉先が枯れ込んでくる
- 葉っぱが薄いので、葉っぱに染みができやすい
カラテアは見た目はポップで楽しい感じなのに、難易度は結構高めです。
葉っぱが薄くてとにかく寒さと乾燥に弱いので、冬になるとすぐにチリチリになります。



暖房やヒートマットで保温しないと冬に枯れてしまうことが多いです
あと冬は夜に葉っぱに水滴が残っていると、葉っぱにシミができるので、葉水のタイミングに注意しましょう。
フォロワーさんに聞いた難しい観葉植物ランキング


インスタグラムのアンケート機能を使って、フォロワーさんに「難しく感じた観葉植物」を聞いてみました。



協力してくれた皆さん、ありがとうございました!
合計150件ほど回答が集まったので、その中で特に多かったもの10種類をランキング形式で紹介します。
順位 | 植物名 | 票数 |
---|---|---|
10位 | ビカクシダ | 3 |
10位 | アロカシア | 3 |
10位 | モンステラ | 3 |
10位 | パキラ | 3 |
6位 | ガジュマル | 4 |
5位 | チランジア・ウスネオイデス | 5 |
4位 | ペペロミア | 10 |
3位 | カラテア | 12 |
2位 | ソフォラ | 16 |
1位 | アジアンタム | 21 |
回答は結構バラけたんですが、トップ3にはかなりの票が集まりました。



個人的に難しいと思っていた先ほどの5つが全部ランクインしていて「わかる~」となりました。
特に個人的に苦手で何回も枯らしては復活させているアジアンタムが1位だったので、納得の結果です。


ちなみにアジアンタムは、枯れた部分をカットして、根気よく水やりを続けていると新しい芽が生えて復活します。







すぐ枯れるのに、毎回復活するので、強いんだか弱いんだかわからない植物ナンバーワン。
人によって難しいと感じる植物が違うのはなぜ?


先ほどのランキングを見ていて意外だったのが、ガジュマルやパキラなど、いわゆる「初心者向けで育てやすい」といわれる観葉植物にも票が入っていたことです。



私はパキラやガジュマル、モンステラはむしろ育てやすいと思っていました。
フォロワーさんからのコメントを読んでみると、同じ植物でも育てやすいと言っている人と、難しくて枯らしてしまったという人、両方いることが多いです。
その理由を考察してみました。
人によって育てる環境が違う
まず考えられるのが、人によって植物を育てている環境が違うから、というもの。
例えば夏や冬はエアコンつけっぱなしで、植物の適温を維持できる環境なら、だいたいの植物は育てやすいと感じます。
一方で、日中は仕事に行くのでエアコンを全部消すお部屋だと、夏は暑さと蒸れ、冬は寒さと乾燥が植物を襲います。
後者のような環境だと、かなり強健な植物以外は難しく感じるはずです。
育てる人の性格や知識が違う
育てる人の性格や知識が違う点も、人によって難しく感じる植物が違う理由だと思います。
例えば「ガジュマルやパキラを根腐れさせてしまった」という人が結構いました。
確かにこの2つは水切れには強いですが、土がずっと湿っていると根腐れしやすいので、こまめに水やりしたい派の人は難しく感じるのかもしれません。
さらに、「パキラは茎や葉っぱの大きさの割に根っこが少ない」という知識がある人なら、「鉢を小さめにして土の量を減らそう」という判断ができますが、全くの初心者さんだと茎や葉っぱだけをみて鉢の大きさを決めてしまうことが多いですよね。



土が多いと、なかなか乾かず根腐れしてしまうことがよくあります……。
結果として、初心者さんだと、「何故かわからないけど枯れた」みたいな状況によく陥ってしまうので、難しく感じることが多いと思います。
植物には個体差がある
あと、植物には人間と同じように個体差があるため、同じ種類でも個体によって耐寒性や耐暑性が違うということがよくあります。
また小さい苗の状態は環境変化に弱く、大きくなるにつれ強くなっていくというのが普通です。
なので、人によっては同じ植物でも難しく感じたり、育てやすく感じたりするということが考えられます。
ちなみに筆者はヒメモンステラという植物を育てているんですが、いま我が家で育てているのは2代目(とそこから増やした株)です。


初代のヒメモンステラは、お迎えして植え替えた次の日に枯れてしまいました…。
悔しかったので、初代を買ったのと同じ園芸店で2代目を購入し、ほぼ同じように植え替えたんですが、その子は何事もなくスクスク育っています。
初代を買ったあとすぐに2代目を買ったので、季節が違うということもなく、個体差としか思えません……。



最近は剪定するたびに挿し木をしてたら増えすぎて、逆に困っています。


楽しいグリーンライフをお送りください!


ということで、この記事では難しい観葉植物について解説してきました。
冒頭でも書きましたが、「難しい=買わないほうがいい」ということではありません。
個人的には難しい植物ほどきれいに育てられた時の達成感があるので、枯らした植物を何度も買っていたりします。
皆さんも慣れてきたら、ぜひ難しい植物にチャレンジしてみてください!



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